鉄道

「あさが来た」 ラッピング電車・バス

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2015年後期NHK連続テレビ小説「あさが来た」の放送が、好評のうちに終了した。平均視聴率23.5%は朝ドラとして今世紀最高、1話最高視聴率27.2%を記録した。

放送開始から4カ月近い1月24日より、番組にちなんだラッピングを車体に施した電車・バスが大阪市内で運行を始めた。大阪市交通局の地下鉄四つ橋線と、バス88号系統(大阪駅前~天保山)・60号系統(なんば~天保山)の各ルートを運行している。
当初は番組最終回の4月2日(土)までで運行終了とされていたが、好評につき5月7日(土)まで延長となることが大阪市交通局から3月24日にアナウンスされた。延長に伴い、車体の放送時間の表示は、本放送のものから、「あさが来た スピンオフ 割れ鍋にとじ蓋」(4月23日放送)と「あさが来た 総集編」(5月5日放送)に更新されている。

デビュー当初に撮影しそびれてしまい、年度末は多忙なので4月に入ってから2日勝負と考えていた。延長が決まり5月初旬まで時間があると悠長に構えていたところ、気が付いたら終了まで1週間を切ってしまい、大型連休を利用して慌てて撮りまわった。

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地下鉄は1日中運用されているかと思いきや、夕方から出庫することもあった。一度出庫すると約50分サイクルで線内を単純に往復するので、比較的捕まえやすい。

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「加野銀行」のエントランスにあさ夫婦がお出迎えというコンセプト

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ラッピングは4号車のみ。車内は他車と特段の変化は無く、広告ジャック等はされていない

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扉を閉じるとこんな感じ

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波瑠の直筆サイン入り。西梅田方・
東面扉の脇1カ所のみ

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バスは日野ハイブリッド車。プリウスと共通のニッケル水素電池を搭載する。大阪市営バスの青帯をまとった低公害バス(ハイブリッド車、CNG車)としては、初めてのラッピング車らしい。なお、「純と愛」のラッピングバスは三菱ふそうの一般型(緑帯)だった。

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運転席側と後面はドラマのモデルとなった「加島屋と広岡浅子展」(大同生命本社)のPR。

「加島屋と広岡浅子展」については以前 「あさが来た」 ロケ地とゆかりの地 で紹介した。 好評につき2016年9月30日まで延長されている。

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波瑠の直筆サインが扉に書かれていたため、停留所停車時には開扉によって見えなくなる。ファンの間では撮影のハードルが高いと評されていた

肥後橋脇の大同生命本社ビルをバックに撮影。ビルが縦長なのに加えて、晴天だと逆光になり阪神高速の高架や一般車なども邪魔する。何とか撮影できたので掲載する。

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海遊館をバックに。平日は60号系統の運用にも入るため、梅田になかなか顔を出さない

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NHK大阪放送局制作の朝ドラの中で、同様のラッピングを行ったものを整理してみた。
 「純と愛」(2012) 大阪市営バス
 「ごちそうさん」(2013) 大阪市営地下鉄(御堂筋線)
 「マッサン」(2014) JR西日本呉線、阪堺電気軌道

「あさが来た」の主人公 あさ のモデルとなった広岡浅子が創業にかかわったとされる大同生命の本社が肥後橋脇にあることから、今回はここを経由する地下鉄・バス路線が選定されたと説明されている。これに加えてバス88・60系統は海遊館前を発着し、観光客の目に留まりやすいというアドバンテージを持っている。
バスに関しては、もうひとひねり欲しかった。市営バス62号系統であれば必須の肥後橋に加えて、大阪取引所の五代友厚像や浅子の姉 春 の嫁いだ天王寺屋(ドラマでは はつ、山王寺屋とされた)の跡がある北浜、さらに撮影スタジオのある大阪放送局の付近を経由する。番組関係者がNHK前の馬場町から利用することも期待され、話題となったかもしれない。ただ、62号系統では御堂筋・四つ橋筋の一方通行の関係で、肥後橋の通過本数が半減するデメリットもあるが。

今回は安全に考慮して、地下鉄・バスいずれも運行ダイヤは非公開となった。市営交通の案内所に問合わせれば教えてもらえるとのことで電話したところ、地下鉄については回答を受けたがバスの方は鶴町営業所に尋ねてくれとのこと。お見事なタライ回し展開となったものの、営業所に手間を取らすのも申し訳ないので、通りすがりの他のバスの写真を撮って気長に待つこととし、成果を以下に掲載する。

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大阪梅田~IKEA鶴浜のシャトルバス。運行する大阪シティバスは、大阪市交通局から一部路線を受託運行する大阪市の子会社。これは数少ない自社運行路線となる。大阪市内では珍しい通称「モヤシ」(中型車幅のロングボデー大型車)を使用しており、中古車の模様。

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以前にアップした近鉄バスのWデッカーOSAKA SKY VISTAがカラーリングを変更していた。日本では2階建てバスがロンドンバスをイメージして赤塗装が用いられることが多く、やや安直な感も。

ブログ内の前記事 オープントップバス 近鉄バス(大阪市内定期観光)

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訪日外国人客向けの周遊バス「大阪ワンダーループ」。一般社団法人One Osakaループバス推進機構が今年3月1日運行開始し、南海バスと緑風観光が受託する。バンホール アストロメガのオープントップ改造車が使用され、写真は南海車。

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三宮地下道A14出入口

JR三ノ宮駅南、兵庫県道21号神戸明石線の歩道上に、不思議な形状の地下道の出入口がある。
神戸市営バスの市民福祉交流センター行き、あるいは阪神電鉄バスの西宮方面行きの乗り場のあたりだ。

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JR三ノ宮駅とさんちか「味ののれん街」を結ぶ地下道の途中にあり、以前は道路中央の神戸市電の電停にも同じものがあったという。

築造年代は定かでないらしい。接続地下道や出入口階段の壁タイルや全体の意匠が改装前の阪神電鉄神戸三宮駅とほぼ共通であること、構造的に同駅と同時施工の可能性が高いことから、1933年(昭和8年)開業の同駅と近い時期の築造と考えて差し支えないだろう。

阪神大震災にも耐え、阪神神戸三ノ宮駅の大改良にも手が付けられることなく存続したレトロな地下道、ちょっと寄り道してみてはいかがだろうか。

 

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山陽電鉄 3000系直通特急代走

1年ほど前に山陽電鉄 3000系ファミリーによる(3050系)直通特急代走に乗車した。あるブログで山陽電車の話を見掛けたこともあり、ネット上で走行写真は見掛けるが、乗車した話はほとんど見掛けないので報告する。

姫路駅で4両の梅田行き直通特急が発車を待っていた。
3両はクロスシート、1両はロングシートで、変な編成だと思いつつ、山陽電車に詳しくないので写真も撮らずにクロスシートに座る。
発車しても、途中乗り換えになる放送は無い。代走は珍しいことではないんだろう。

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使用されていた3074の車内。
5000系から転用されたクロスシートが配置されているが、中央扉付近のみロングシートとなっている。
後で調べると、この編成は3両編成時代に阪神線内直通特急の代走車に指定され、そのためクロスシート改造されたらしい。その指定も10年以上前に解除されている。

ロングシートの他の3000系でなく、クロスシート改造車を代走に充てただけでも良心的か。

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東須磨で5000系6連の直通特急に乗り換え。

2~3駅手前でようやく車両交換・乗り換えの放送が入る。大多数の乗客は慣れた感じで移動する。糸崎駅みたいな光景。

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山陽線内は阪神線ほど軌道状態が良くないため、エアサスでは無い3000系は豪快に揺れ、姫路から爆睡の直通乗車予定だったのが果たせずであった。


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「花燃ゆ」のラッピング列車[JR西・山口]

徳山駅で大河ドラマ「花燃ゆ」のラッピング列車を見掛けた。
放送開始の1月から走っていて色も褪せているだろうし、御熱心に取組まれている諸兄にお任せして、と考えて証拠程度に適当に撮っておいた。
ところが、この2日前の3月28日の運行開始だったことを今日知った。天候・光線が最高の「撮ってください」と言わんばかりの位置に据え付けてあったのに・・・
真面目に撮っておくんだった。

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奥へ回って順光で撮ろうとしたら、動き気始めた!

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程なく戻っきてきて、ホームへ据え付け

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テレビ番組のラッピング車両は、通常は放送開始の時期に合わせることが多いが、今回はだいぶ遅れて始めた。何か事情があるんだろう。

 以下、個人的な憶測。
・観光シーズンに合わせて開始時期を設定した?→3月に入って約1カ月、ダイヤ改正から2週間の出遅れで、これはあり得ない。
・ラッピングを美しく保つのは9カ月程度で、大河ドラマは約1年間の放送枠のため、放送期間の前後をラッピング期間から外さざるを得ない?(広告ではもっと長期間使用するが、人物画像があり俳優や所属事務所が絡むので少しでも汚いのはNG?)
・年度末で予算が余ったので、執行した?
・視聴率が余りにも低いので、テコ入れした?→人口閑散地区を走らせてどんだけ効果が?

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徳山で見掛けた117系。以前見たことがあるような無いような。

大阪市営地下鉄御堂筋線で「ごちそうさん」車両ラッピングをやった時も、編成全部が番組広告でなく1両だけだった。
今回も、両端のみ番組広告で、中間車は山口県か関係市の広告っぽい。正式なアナウンスは無いのだが、放送時間がキチッと入っているところは御堂筋線と同じだし、NHKの全車体広告という扱いかもしれない。広告料は格安かもしれないが。

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イラストだけかと思ったら、戸袋部に女優さんの顔写真があった。父親の出身地から数キロしか離れていない所を走る。


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三江線増便社会実験

昨年10月1日~12月31日にJR三江線の増便による効果を確認するため、鉄道の代わりにバスを増便する形で社会実験が行われた。

12月1日からは、バス6便の追加増便が行われ、三江線沿線に宿泊しなくても広島・島根の県境区間のバス乗車が可能となったことから、年末に出かけてみた。

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浜原駅に待機する増便バス

 

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三次駅を9時57分に出発 。停車中のディーゼルカーは、広島支社の芸備線・福塩線用で、 三江線用とは別物である。
1両編成の座席がほぼ埋まる程度の乗客数だが、利用客は年末年始休暇ということもあって地元客はほとんどおらず、大部分は三江線の乗車が目的に見える。
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増便バスへの乗車が目的なので竹駅で下車して列車を見送り、江津発の増便バスで浜原へ戻る。
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竹駅の正月飾り
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おそらく三江線の全駅に神楽のパネルが置かれている。 三江線に張り付いた唯一の観光資源である。駅名の代わりに演目が書かれており、他所からの来客にとっては紛らわしい。
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バスは広島支店の担当だったが、最近まで山口の防長線で使用されていた車両。
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中国JRバス334-6951 広島200か1629
 
年末なので粕淵駅付近なら営業している店もあるが、浜原には無い。
浜原駅前に石見交通バスが停車。この地域で路線バスに遭遇するのは珍しい。
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酒谷発大田市バスセンター行
 
浜原発13時ちょうどの口羽行きに乗車。12月からの増便で、貴重な県境越え便だが、他にお客は居なかった。
最近ライトアップで有名になった宇都井駅で時間調整。非バリヤフリー駅の象徴である階段は、吹きさらしのテラスや階段のレイアウトでエレベーターの無い中層アパートの階段室に近い。あと30年存続できれば、登録有形文化財になれるかもしれない。
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芸備観光 浜原発口羽行(宇都井駅にて)
 
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芸備観光 浜原発口羽行(口羽駅にて)
はすみリゾートセンター(市民会館のような施設)の広場で昼休憩。
暮れも押し迫った12月30日だったが、センター前の雑貨店で食料・飲物を調達できた。
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左右対称の端正な表情を見せる口羽駅の待合室。
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地元の方々に綺麗に管理され、三江線利用促進のポスターが大量に貼られているが...
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そのポスターというのがこれ。怖すぎる...
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口羽駅近くに、「三江線全線開通記念碑」の広島県版が建っていた。駅から少し離れているので、浜原駅前の同碑島根県版と比べて、知名度は低いと思う。
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1日1往復の口羽折り返し列車で三次へ戻った。
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増便バスの停留所の状況を補足する。
材木など使った簡素なものだが、すべてピカピカの新調品だった。
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現地で聞いた話では、休日は予想外に観光客が多かったそうだ。地元では、三江線の利用促進のため様々なイベントに取り組んでいる。その成果が現れたかもしれず、これはもっとPRして市場開拓すればいけそうだ、と三江線のバラ色の未来が浮かんだ。
で、何を目当てに訪れた観光客なのか尋ねてみると、大半は三江線の乗車が目的の「乗り鉄」だったそうである。「こりゃ、どうにもならんぞ」と頭の中で呟いてしまった。
沿線にはメジャーな観光資源が無い。世界遺産の石見銀山は距離が離れすぎ、三瓶山・三瓶温泉が辛うじて沿線と言えるポジションにあるにすぎない。
地元の方には申し訳ないが県レベルのマイナー観光地ばかりで集客力が小さく、三瓶温泉なども含め観光地の大部分は三江線の駅から遠く離れ、徒歩によるアクセスは困難である。
結局、バスに乗り換えることになると、三次を基点とする三江線の平面線形が災いする。新幹線駅があって直近の百万都市である広島市からの鉄道アクセスが悪い。JR芸備線で三次に到達するより、バスなどで三江線の沿線に直接到達する方が早く、三江線を幹線としバス等によってフィーダーを構成するネットワークは組めない。
 
JR西日本は三江線廃止の提案は行っていないが、会社の方針として極端に利用客の少ない区間はバス転換すると明言している。現時点では特に三次~浜原間で国道375号(あるいはその旧道)の改良が遅れており、国鉄ローカル線の廃止の除外理由となった「道路未整備」が暗黙のうちに踏襲されていることから、当面は三江線の廃止・バス転換は無いものと思われる。
 
今回のバスによる増便社会実験は、この時期に、なぜ実現したのだろうか。
地元自治体としては、三江線の減便ごとに反対を表明していたことから、増便による利用客の増加の根拠づけを意図したように思える。現状は、通勤に使うには列車本数が余りに少なく、利用促進の掛け声が空しく響くだけだった。ただ、増便社会実験の期間中に三江線を新たに通勤利用したのは勤務時間の比較的安定した役場の職員ばかりで、民間の組織的な通勤利用は聞こえてこない。
JR西日本としては、増便しても客が増えないことの証明、バス転換に向けての課題把握といったことが思いつく。
お互いの思惑の一致点が、今回の社会実験といったところか。
 
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萌えキャラの名前は石見みえ(三江)
 

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