« 木次線列車代行輸送 | トップページ | 昔の井笠鉄道バス(その2) »

音戸・江田島桜めぐり

桜を追いかけて、久しぶりに広島の島嶼部へ出かけた。

Dsc_5942_2
第二音戸大橋から音戸大橋を望む

2013年架設の第二音戸大橋は「ニールセンローゼ固定アーチ橋」とい形式で、なめらかな曲線主桁と直線の高張力材の対比が面白い。
並行する1961(昭和36)年架設の音戸大橋と比較して技術の進歩を感じさせるが、同形式の安芸大橋(東原~戸坂の県道)は1967(昭和42)年の架設で、イメージより古くから存在するタイプである。安芸大橋が橫桁にトラスレスの円パイプを使うなどデザイン重視の先進的な構造をとっているのと比べると、第二音戸大橋は幅員が広く強度確保のためか、橫桁とトラスを組合わせたコスト重視のオーソドックスな造りとなっている。

Dsc_5944_2

4車線のうち未共用の南側2車線の終端には、橋の構造材に匹敵する堅牢な鉄板が固定されている。鉄板だけでなく補強材も万篇なく入っており、高さも人の背丈に近いものだ。
暫定2車線供用の橋の多い「しまなみ海道」でも、こんな壁は見たことが無い。

Dsc_5940

Dsc_5945

下に民家があり、どうやら車両の転落防止対策と思われる。中央分離帯を車両が乗り越えない高い頑丈なものとする方法もあるが、景観を遮るデメリットがあり、橋梁端部からの転落を防止する考え方をとったのではないだろうか。

Dsc_5947

第三音戸大橋と通称されるパーキングエリアの連絡歩道橋。今年になって完成した。
初代の音戸大橋と同様のランガー橋の外観となっているが、上部アーチ部が構造的に機能しているか不明で、飾りかもしれない。

Dsc_5950

 

満開の桜と広電バスを絡めて撮ることに成功。普段行かない場所なのでWEB地図などで事前調査したいところだが、桜の場合はロケハン即ぶっつけ本番。

Dsc_59511939_3
呉~早瀬大橋線(田原経由)

 

Dsc_59612348
呉~早瀬大橋線(田原経由)

早瀬車庫に緑のバスがいるのは、まだ違和感がある。

Dsc_5970_2

広島県の島嶼部には、小規模な斎場(火葬場)が非常に多い。ここでも海の見晴らしの良いところに建っていた。
生まれ育った土地で最期を迎え、集落を見渡せる墓地に葬られるという、人間本来のライフサイクルの名残りとなる施設であり、ある意味理想的な姿であろう。現在使用されていない施設も多いようであるが、詳しく調べたブログがあるので興味のある方はそちらをご覧いただきたい。

Dsc_5969

Dsc_5966

 

江田島バスの本社車庫裏にも、見事な桜が花をつけていた。
Dsc_5978

中町~ゆめタウン線に、海の俯瞰と桜が一緒に収まるところがあった。便数の比較的多い区間と言えちょうどバスが来てくれたので、本日、最高のショットを撮影。

Dsc_5982no1976

桜も咲いているようなので、第一術科学校(旧海軍兵学校)を見学した。以前は事前申込や1日の見学回数の制限など厳しく、敷居が高いので訪問しづらく、意外にも今回が初めてである。
これまで佐世保・鹿屋など自衛隊施設を見てきたが、どこも当日すぐに見学可能で、無料駐車場も準備されている。

Dsc_5995vh_3

Dsc_6014

Dsc_60031430
ドラマ「坂の上の雲」で有名になった廊下

Dsc_5988_2
大講堂 席は入学式の準備済

Dsc_6007
戦艦大和の46センチ主砲の砲弾と特殊潜航艇「甲標的」

ちょうど、4月19日(土)のTBS系報道特集で、第一術科学校の1年間を放送していた。ラストに放送された今年の入学式は、この数日後に行われた模様。

江田島バスの最大ターミナルである小用港。港のバスターミナルとしては全国屈指の規模と思われるが、人影はまばらである。

Dsc_6027


Dsc_6029_2


Dsc_6031
江田島バスの母体は第3セクターの能美バスで、うっすらと見える

切串港(吹越地区)から呉ポートピアに渡る。
本土への最短ルートであり、便数も多い。同乗者まで含めると広島港(宇品)までのフェリーより千円以上安いので、結構人気がある。うちまで帰ろうとすると、宇品に着いて広島市内を通り抜けるより、時間的に同程度かやや短い。
ここ数年、江田島関連航路が再編中と聞いていたので、利用者本位で議論され、航路のインフォメーションもしっかりしていると思い、特に調べずに行ったら、これが大きな誤算であった。切串港(宇品航路発着地)や小用港は、公設案内看板が道路上に設置されフェリー航路を併記するほど手厚く扱われているのに、ポートピア航路に関しては見当たらない。同様に、術科学校や各港にあった時刻表や航路案内が、ポートピア航路だけ見当たらない。
観光パンフの中の多数の観光施設・交通機関の中に運航会社の電話番号を見つけたので、ようやく利用することができた。
JRの駅にも接続し、時間的に不安定な路面電車より新幹線連絡などで確実性の高いルートなのに、行政から無視されている雰囲気が漂う。この干された状態は、どういうことだろうか。

Dsc_6034

Dsc_6039_2
行先は「呉ポー天応」呉~天応航路ではない

Dsc_6054
遊園地「呉ポートピアランド」の施設の一部が公園として残されている

呉ポートピア港は、岸から突き出した防波堤が無い。島々が天然の防波堤なのだろう。
護岸部がとって付けたような簡易な構造なところを見ると、宇品か宮島航路あたりをするために、最小限の費用で作った施設かもしれない。

Dsc_6058

約10分の船の旅も終わり。江田島へ沈む夕日。Dsc_6049

|
|

« 木次線列車代行輸送 | トップページ | 昔の井笠鉄道バス(その2) »

旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

この日は、たまたま帰省していた青葉マークの息子と出掛けたもので、グルメや景勝地など要求レベルの高い女性陣が居なかったので、かなり自由に回れました。ここまで丁寧にロケハンするのは、普段ならうちも無理です...

航路再編の件は、現地を回って初めて報道が手控えていることが見えてきました。呉ポー航路の経営がどうにか成り立っているので、行政としてアンタッチャブルということでしょうか。
ただ、宇品航路の発着する「切串港」と同名で紛らわしいことは猿でもわかっているのに、案内看板が貧弱で、主要観光施設や他港に航路情報が無い状況を見ると、「いちげんさん」には絶対利用させないという強い意思が見え隠れします。
再編航路へ極力誘導して運営安定を目指すために最適な措置であることはわかりますが、エンドユーザー(旅客)の利益や「もてなしの心」の観点からすれば、疑問符の残る現地でした。

投稿: のんた | 2014年4月27日 (日) 22時00分

ぶっつけ本番とは言え、バスと桜の組み合わせをきっちり押さえていらっしゃるところはさすがですね。

江田島へは私も行きましたが、今回は療養中の義母の希望でしたので、さすがにバス抜き。来年はぜひ時間をかけて撮り歩いてみたいです。

宇品港からの能美・江田島航路は、ひと昔前は大須・三高、高田・中町、切串・小用など、各港へフェリーが出ていたように記憶しています。特に切串航路は江能汽船と上村汽船で別々の桟橋を使用していました。

近年はバスと同じように、燃料費の高騰、通勤通学利用の低下、公的補助の減額などにより、かなりの苦戦を強いられているようで、結果として航路も再編どころか運航事業者も変わってしまっています。
現在は旧能美町、江田島町の中心部にあたる中町、小用へは高速船のみとなり、フェリーはできるだけ航送距離が近くなるように三高、切串といった棲み分けができているようです。
それでもまださらなる再編の話も出ていますね。特にフェリーなどはクレアラインに直結する広島高速の整備が進んだことや、第二音戸大橋の開通で警固屋・音戸地区の渋滞が解消されたことも大きく影響しているのでしょう。

呉ポー~切串航路は航路が短く航送料が安いので、車での利用に重宝するのはもちろんですが、旅客利用にしても実は呉ポートピア駅が近いので、市内中心部ならまだしも、新幹線利用などJR線沿線が目的地の場合は宇品航路よりも便利だったりするのでしょうね。
ただ、本土側の桟橋が天応というところが宇品や呉に比べて知名度が低いので、やはり地元住民の「裏道」的航路なのでしょう。島内での案内の不親切さもそのことの表れだと思います。

投稿: みーにゃおのパパ | 2014年4月23日 (水) 00時45分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/531791/59497306

この記事へのトラックバック一覧です: 音戸・江田島桜めぐり:

« 木次線列車代行輸送 | トップページ | 昔の井笠鉄道バス(その2) »