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惜別 井笠鉄道(井笠バス) (その3)

井笠鉄道バスの廃止(2012年10月31日限り)の直前の様子を紹介する。

寄島編

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新倉敷~寄島線(寄島港)

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寄島~笠岡線(寄島車庫)

社紋は人が笑っているように見えたが、廃止が決まってみると泣き顔にも見える。

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寄島~鴨方循環線(寄島車庫)

 

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寄島車庫待合室

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広大な寄島車庫をUターンする寄島・鴨方のオリジナルカラー車

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寄島車庫

寄島車庫はかつて営業所だったので、洗車機、給油所などの設備がある。

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寄島車庫

100周年の幟も破れかぶれだった。

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寄島~笠岡線(片本)

11月以降、路線バスが運行しなくなった区間(コミュニティバスは運行)、 走行写真は一番の狭隘区間と思われる。バス停は倒壊寸前だった。

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ふれあい交流館サンパレア

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大浦神社

文化施設は旧町の規模にしては巨大で、神社も本殿はド派手。写真は略すが旧役場も、浅口市の支所となった今では持て余す大きさだ。こんな豪快さが漁師町らしさかもしれない。

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寄島の旧中心市街地に、ガラス張りの階段室を備えた洒落たつくりの文具店があった。中を見ると倉庫みたいな鉄骨プレハブ造で、設計者はコストと外観とのバランスに苦労したのであろう。時間の流れに取り残されたように見える空間だがAKB48のポスターは手堅く一等地を占めていて、時間は確実に進んでいた。

大き目サイズの施設が目立つ寄島で、井笠バスの車庫も例外に漏れず広い敷地を有していた。井笠の職員から聞いた話では、かつては営業所で貸切車の配置もあって敷地狭しとバスが並んでいたそうである。おそらく、バブル期の話であろう。現在のガランとした光景は「兵(つわもの)どもが夢の跡」だったのである。

そう、昔は小さい営業所にも貸切バスが配置されていることが多かった。

2000年代に入ってバス会社の経営を苦しくした要因について、学者・専門家は決まって「乗合バスの自由化」とマスコミのインタビューに答える。しかし、実際に乗合自由化により大きな打撃を被った例は非常に少ない。
むしろ貸切バス自由化の影響の方が大きく、乗合・貸切兼業の事業者は内部補助の財源を奪われ、それに対する乗合バス経営安定化の仕組みは作られなかった。これは乗合・貸切は別物という縦割り思想によるものだろうが、歴史的経緯を無視していると考えざるを得ない。
不採算のバス交通を地域毎にほぼ1社のバス会社に押し付ける現状は、国による戦時中のバス会社の強制統合に端を発する。従って地域バス会社の経営安定は国が一定の責任を負うべき事項と解釈され、民間企業でありながら国の補助金も支出されてきた。乗合バス会社の経営安定のため、貸切・高速路線に内部補助の財源を求めることは、税金投入を最小限に抑えるため現実に有効な手法なのである。
小規模な貸切バス会社の乱立は、我が国独特の文化とも言えるバスガイドによる案内を珍しいものとし、ガイドは人材派遣が多くなり社会的地位が低下した。また、高速ツアーバス隆盛の温床となり、経済的に恵まれなくなったバスガイドが格安ツアーバスの乗客として事故に遭い落命した。
今のシステムでは負の連鎖が止まらない。井笠鉄道の沿線住民の次に貧乏くじを引くのは誰だろうか?
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コメント

あきじさま
お越しいただきましてありがとうございます。
3日撮影したものの、井原市だけは諦めました。一般路線バスは福山線・笠岡線しか無く、コミュニティバスは北辰への継承という事情もありましたが、実は撮り直しで時間が無くなってしまいました。
例えば...県境越え区間は復活する可能性が非常に低く、天下のR2は県境標識も派手で絵になるので絶対に落とせないと思って行ってみたら、福山方面行きは標識のポールが邪魔。笠岡方面行きは午前早い時間でないと逆光で、出直しとなる...などです。
鴨方・里庄編を作成中ですので、ご期待下さい。

投稿: のんた | 2012年12月14日 (金) 01時47分

ブログ開設おめでとうございます。
井笠の報告楽しみにしておりました。

私はすべて回ることはしませんでしたが、
こちらに帰ってくる度に寄られてましたが、
あの短期間ですべて回るというものは大変
だったのではないでしょうか?

投稿: あきじ | 2012年12月12日 (水) 22時50分

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