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惜別 井笠鉄道(井笠バス) (その2)

井笠鉄道バスの廃止(2012年10月31日限り)の直前の様子を紹介する。

福山編

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笠岡~国道~福山線(大門駅東)
シャープの巨大工場をバックに...

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東部循環線(東福山駅北口) 2012年8月撮影

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東部循環線(東福山駅北口) 2012年8月撮影
地元の人たちによってデザインされた「ばらバス」にも、予定外に早い廃車が訪れるのだろうか。

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笠岡~国道~福山線(福山駅前) ※左のまわローズは中国バス

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笠岡~国道~福山線(岡山・広島県境)

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国道2号の岡山・広島県境を越える路線は、11月以降の暫定対応では運行されなくなった。(来年4月以降は未定)
ちなみに県境には、年代ものの県界標石が立っている。

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福山~大門~宮の前線(大門)

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福山~東福山線(東福山駅前)

東福山駅行きを待っていたら、回送車が手前で左折して車庫に走り去ってしまった。終点1つ手前の停留所で無客なら、運行を打ち切っても違法でないから仕方ない。
バス停標柱は哀れな姿であった。営業所が遠ければ管理が手薄になるのは理解できなくもないが、ここは徒歩圏に福山営業所があり、修理する金が無かったんだろうと思われる。
丸亀ボートの無料送迎バスは、最新時刻表では当場所12時45分発、競艇場14時20分着である。運行ダイヤの運行当初からの変貌ぶりは例をみないものであるが、単にユーザーが寝坊だったためか。

太字:2013.2.8追記

 

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福山~東福山駅北口~坪生線、東部循環線(東福山駅北口)

滅多にバスの来ないターミナルだが、来るときは一気に来る。実は、写真外の左下方から東部循環線が1台発車しようとしている。

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新橋~福山~横尾~中国中央病院線(横尾鶴ヶ橋)

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福山~芦原団地線(千間土手東) ※ISO1600にて撮影

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福山~芦原団地線(芦原団地)

銀塩カメラでは諦めていた夕刻のかすかな明かりでも、デジタル一眼なら記録として十分な写真が撮れるから驚きだ。

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2012.12.9追加

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「オムニバスタウン」事業に指定されている福山市では、バス運行の円滑化や利用促進を目的として、駅前広場の整備、循環バスの新設が進められてきた。雑然としていたバス乗場は近代的に整備され、プレハブ造だった案内所も立派な建物に集約された。地下送迎場というユニークな施設も作られた。広場整備の全体事業費30億円のうち21億円を占め、利用台数は計画の2割以下、年間2千万円以上の維持費を要するお荷物となりつつある。
「オムニ...」事業によってバスが便利になり、お客さんが増えて事業者の経営も改善というシナリオだった。しかし現実には井笠鉄道は破綻し、回数券・定期券は紙屑となり(定期券は実質半額補償)、大幅な減便という深刻な事態が起こった。「オムニ...」事業に指定されていない都市よりバスが不便になるという、皮肉な結果となった。
「オムニ...」事業自体は、他の都市では成果を上げてきたから悪く言うつもりはない。しかし、これまで指定された新潟市、浜松市、岡山市などは、元々バスのシェアが高く、業界のリーディングカンパニーと言えるような熱心な事業者がいるレアケースの都市だった。福山市は先行都市とあらゆる要素が違うことから、これまでの施策は通用せず、投じられた税金は砂漠に撒いた水のように消えてしまった。
今後も「オムニバスタウン」事業を継続するなら、井笠バスの破綻を重く受け止め、これまでの事業がどのように機能したのか検証し、効果の見出せないものは即刻中止すべきだろう。さらに、来年4月以降の旧井笠線の本格代替運行への直接・間接の支援を事業の中心に据える、大胆な方針転換が必要ではないだろうか。
わが国の平均的な地方都市では、「バス事業活性化」なる目標の達成はもはや不可能である。求められているのは支援策であり、そのプロトタイプ構築の観点から福山での対応は注目を集めることになるだろう。

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